Nov
26
2)「フランス病」と馬跳び現象
「なまじiモードが成功したからスマホ移行が遅れた」日本を、アメリカの業界仲間は「フランス病」とよぶ。フランスは、20年以上前に「ミニテル」という、日本でいえば「キャプテンシステム」のようなテキストによるサービスの仕組みを国家事業として普及させた。それがなまじ成功して普及してしまったので、初期のプリミティブなインターネットのほうがむしろ遅れて見え、ネットなんて必要ないよー、とみんな思っており、ネットへの移行が遅れてしまった。これは世界の通信業界で広く知られている事例で、日本のガラケーとスマホの話も、たぶん業界では後の世にこうやって語り継がれるんだろうな。ちなみに、別のアメリカ業界仲間に「日本ではガラパゴス携帯っていうんだよ」と教えてあげたら、ものすごく大受けした。
「イノベーションのジレンマ」の典型例といってもいいかも。
そういうアメリカは、なまじ90年代にすでにアナログが田舎の隅々まで普及して、端末が膨大な数出まわっていたために、デジタルへの移行がなかなかできず、2000年代初頭の「デジタル携帯革命」の波に乗り遅れていたのだった。それで、2Gガラケーでのサービス開発が遅れていたために、そこは一気に飛ばして3Gスマホにジャンプすることができた。
つまり、こういう「技術の馬跳び現象」というのは、弊業界ではわりとよくある話なのだ。通信設備は一度入れたら10年使うが、10年の間にはいろいろ環境も変化してしまう。その間に、負けていた他の国が、一つ先の設備とサービスを入れてぴょんと飛び越してしまう。
iモードの評価と「馬跳び現象」 - Tech Mom from Silicon Valley (via raitu)(via kotoripiyopiyo)